概日リズム


概日リズムをご存じですか?

概日リズムとは、体内時計によって管理される24時間の体内サイクルのことだ。
脳内に潜むこの時計は、私たちの体内システム睡眠と食事のパターン、ホルモン分泌、注意力、気分、消化機能を、地球の自転と同調しながら24時間周期で動かしている。

体内時計は外部からの合図を受けてセットされるが、その合図の主たるものは、「日光」で、気温や食事の時間なども合図となる。

自分の体に概日リズムが組み込まれていることを、まずは理解してほしい。
概日リズムは、1人残らず誰もが体内に備えている、人類の何百万年の進化の産物だ。
リズムを捨て去ることは、訓練で犬を吠えないようにしたり、ライオンを草食にしたりするのと同じくらい不可能なことだ。

もちろん、犬でもライオンでも、すべての動植物に体内時計と、概日リズムがある。

また、概日リズムは外的刺激がなくても機能する。
もしも国際問題が勃発して核攻撃による大災害が起き、
全人類が日光のない地下壕で暮らすことになっても、概日リズムは維持される。

一般的な概日リズムについては24時間の体の要求はこのようになっている。

無人島の生活になぞらえて、見てみよう。
太陽が沈んでたき火を囲んで座るころ、メラトニンの分泌が始まる。
メラトニンは私たちの睡眠を調節するホルモンであり、光に反応する脳の松果体で生産される。
時間が長く続くことにより、睡眠準備のためにメラトニンが分泌されるのだ。

概日リズムを本能的な「衝動」と捉えるなら、ホメオスタシス(恒常性維持機構)
からくる睡眠圧は、睡眠を求める身体の「要求」といえる。

睡眠圧は目覚めた瞬間から蓄積し、起きている時間が長ければ長いほど高まる。
しかし、ときに概日リズムは睡眠圧より強く働くため、眠気(睡眠圧)のピークを
超えているのに目がさえてしまうということもある。

夜間勤務をしている人やナイトライフ愛好家ならよく知っているだろうが、たとえ徹夜空けでも日中に
眠れないといったケースがある。これは、太陽に同調して目覚めるという体内時計のリズムがあるからだ。

時間を正しく守って朝起きれば、眠気(つまり睡眠圧)のピークは夜になり、概日リズムの衝動に
一致するため、理想的な時間、しっかりと眠ることができる。

夜間の最も能率的な睡眠の時間帯は午前2時から3時ごろ(この約12時間後に「午後のスランプ」という
かたちで眠気が高まる時間帯がやってくる)で、その後ほどなく体温が最低ポイントに達してから
日が昇り、身体は目覚めます。

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